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忘却曲線×間違えた問題の復習サイクルで13資格に合格した話【育児中・短期集中型の学習法】

目次

「勉強しても、次の日には半分忘れている……」

資格勉強をしていて、こんな絶望を感じたことはありませんか?私は何度もありました。

特に育児中は、まとまった時間が取れません。1日1〜2時間しか勉強できない中で、覚えたことを忘れていくスピードに勝つには、復習のタイミングを戦略的に設計する必要があります。

私は転職後17ヶ月で13個のIT資格を取得しました。その学習を支えた中核が、**エビングハウスの忘却曲線を意識した「間違えた問題の復習サイクル」**です。

この記事では、限られた時間で効率的に暗記・定着させるための、具体的な復習サイクルを公開します。

エビングハウスの忘却曲線とは

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが1885年に提唱した、人間の記憶と忘却に関する研究結果です。意味のない音節を覚えてから、時間経過とともに「どれくらい忘れたか」を測定しました。

衝撃のデータ

経過時間記憶保持率忘却率
20分後58%42%
1時間後44%56%
9時間後36%64%
1日後33%67%
2日後28%72%
6日後25%75%
31日後21%79%

たった1日で7割近く忘れる——これが人間の記憶のリアルです。

エビングハウスの忘却曲線:時間経過による記憶保持率の変化

ただしこれは「復習なし」の場合の話。**適切なタイミングで復習すれば、忘却曲線は劇的にゆるやかになります。**復習するたびに「次に忘れるまでの時間」が伸びていくのです。

私はこの忘却曲線の存在を中学生のときに塾の先生から教わりました。当時はピンと来ませんでしたが、社会人になって資格勉強を続ける中で、この理論の威力を痛感しました。

私の復習サイクル:基本は「翌日」と「直前」の2軸

エビングハウスの理論を意識した一般的な復習サイクルは「翌日→3日後→1週間後」とよくいわれます。ただ、私は短期集中型の資格勉強だったので、もう少し実践的にアレンジしました。

サイクルの基本構造

タイミングやること
学習当日新しい単元を進める
翌日前日間違えた問題の復習(疲れていてもこれだけは必須)
翌々日(前日も間違えた場合)連続で間違えている問題は連日復習
試験2〜3日前全範囲を1周やりきる
試験直前2〜3日これまでに間違えたことのある問題を全部再復習

「翌日復習」と「直前総復習」の2軸が核です。中間(3日後・1週間後)の細かい復習は、短期集中型では時間的に無理があったので入れていません。

「翌日復習だけは絶対やる」が最重要ルール

仕事で疲れた日。子どもの夜泣きで寝不足の日。「今日は無理」と思う日も、前日に間違えた問題の復習だけはやる——これだけは絶対のルールにしていました。

理由はシンプルで、翌日の復習を飛ばすと記憶が一気に流れ落ちるからです。忘却曲線データを見るとわかる通り、1日経過時点で記憶保持率は33%まで落ちます。ここで復習すれば再び100%近くまで戻りますが、放置すれば翌々日にはもっと落ちてしまう。

「やる気のない日も10分だけ復習する」のと「ゼロにする」のとでは、1ヶ月後の到達点がまったく違います。

学習ツール別の運用方法

復習を効率化するには、間違えた問題を自動で記録してくれるツールを使うのが圧倒的に楽です。私が使ってきたツールごとの運用を紹介します。

ping-t・Cloud License・ポラリステーション(問題演習サイト)

これらの問題演習サイトには、前回間違えた問題を自動で記録する機能が標準でついています。「間違えた問題だけ抽出」「未理解の問題だけ出題」といった絞り込みもワンクリック。

私の使い分けはこうでした。

教材使用した試験
ping-tAWS CLF・SAA / Oracle Bronze / OSS-DB Silver
Cloud LicenseAWS DVA・SAP(ping-tがDVA以降に未対応のため)
ディープロPython基礎・Python データ分析(無料)。演習履歴の確認機能あり・絞り込み機能は無料会員では非対応(有料会員は不明)
PolariStationHTML5 Level2(ping-tがLevel2に未対応のため)
Udemy動画+問題演習あり。ただし間違えた問題の記録・絞り込み機能はなし
黒本(書籍)Java Bronze・Silver

Udemyは動画+問題演習が含まれますが、間違えた問題の記録・絞り込み機能はありません。復習サイクルを自動で管理したい場合は他の教材との併用がおすすめです。

私はこれらを使うときは基本的にパソコンを使用していました。画面が大きく、問題と解説を同時に見られるので集中力が続きます。スマホでも勉強できますが、長文の解説を読むときの目の負担が違います。

復習のときの鉄則は「間違えた問題はすべて、もう一度解く」。「だいたい覚えてる」で飛ばすと、本番で同じ問題に出会ったときにまた間違えます。

Java(書籍ベースの学習)

Java BronzeとSilverはそれぞれ対応する「徹底攻略Java SE 問題集(黒本)」中心の学習でした。書籍にはデジタルの記録機能がないので、ノートに間違えた問題の番号と要点を書き出すスタイルで管理していました。

ノートに書く作業自体が記憶定着に効きます。「書く」というアクションが脳に「これは大事だ」と認識させてくれるからです。

ツールがないなら、アナログでも工夫しだいで対応できる、という良い例だと思います。

失敗談:スケジューリングを甘く見ると間に合わない

順調に進んでいたわけではありません。

ある資格では、試験日を先に予約してから学習を始めたものの、問題数が多すぎて試験2〜3日前までに1周できなかったことがありました。結果、直前の総復習が中途半端になり、本番でも初見の問題に苦しめられました。

この経験から学んだのは「問題数と学習時間を逆算してスケジュールを組む」ことの大切さです。

スケジューリングの目安

**「ギリギリ間に合う計画」は、ほぼ間に合いません。**バッファを2〜3日入れて計画するくらいがちょうどいいです。

どんな試験に向いている?

このサイクルは、問題集を回せば合格に近づくタイプの試験に強いです。具体的には:

試験タイプ相性理由
IT資格全般(AWS・Java・Python・OSS-DB等)問題演習量がそのまま得点に直結
基本情報(午前)・応用情報(午前)過去問演習が王道
HTML5プロフェッショナル認定問題演習でカバー可能
応用情報(午後)・高度試験の論述(DBスペシャリスト午後2等)記述・論述が中心で暗記だけでは対応しきれない

私はAWS CLF・SAA・DVA・SAP、Java Bronze・Silver、Python基礎・データ分析、OSS-DB Silver、Oracle Bronze、応用情報、HTML5 L1・L2、すべてこの方法で取得しました。

育児中の人にこそ伝えたい

正直、独身時代のように「1日5時間勉強」できる人は、復習タイミングを多少ミスっても、量でカバーできます。

しかし、**育児中は量が稼げません。**だからこそ、復習のタイミングという「質」で勝負するしかありません。

エビングハウスの忘却曲線は、120年以上前から証明されている事実です。これを知っているかどうかで、限られた時間の使い方が変わります。

この感覚を持って勉強に向き合うだけで、学習効率は劇的に変わります。

まとめ:忘却曲線を味方につける3つのルール

  1. 翌日復習だけは絶対やる(疲れていても10分でも)
  2. 問題演習サイトの「間違えた問題記録機能」をフル活用(ping-t・Cloud License・ポラリステーション等)
  3. 試験2〜3日前までに1周、直前2〜3日で再復習(スケジュールはバッファ込みで組む)

「努力」より「タイミング」。これが、育児中の限られた時間で13資格を取れた最大の理由です。

明日からの勉強で、ぜひ「翌日復習」だけでも始めてみてください。1ヶ月後の自分が、今日の自分に感謝するはずです。

よくある質問

Q. 翌日復習は何分くらいやればいい? A. 間違えた問題の数によりますが、10〜20分が目安です。「ゼロにしない」ことが最優先なので、5分でも構いません。継続が最重要です。

Q. どの教材に問題記録機能がありますか? A. ping-t・Cloud License・PolariStationには記録・絞り込み機能があります。ディープロは演習履歴の確認はできますが、絞り込み機能は無料会員では使えません。Udemyは動画+問題演習ができますが記録・絞り込み機能はないため、復習サイクルは自分で管理する必要があります。書籍(黒本など)はノートで管理するのがおすすめです。

Q. 紙のテキスト中心で勉強する場合のおすすめ管理法は? A. 「間違えた問題の番号と要点」をノートに書き出すのが王道です。書く作業自体が記憶定着に貢献します。

Q. 3日後・1週間後の復習も入れた方がいい? A. 時間に余裕があるなら理想的です。ただ、短期集中型では「翌日復習」と「試験直前の総復習」で十分合格点に届きます。

Q. 暗記系ではなく、論述や設計が問われる試験にも使えますか? A. 部分的には有効です。ただし論述や記述問題は「書く練習」自体が必要なので、復習サイクル+演習量の組み合わせがベストです。

Q. 育児中で「翌日復習」すらできない日があります。どうすれば? A. それでOKです。「できなかった日」を罪悪感の対象にせず、翌々日に持ち越して構いません。完璧を目指すより、続けることのほうが100倍重要です。


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