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子育てしながら17ヶ月で13資格を取った時間管理術【SES勤務・1日1〜2時間学習】

目次

「子どもがいて勉強時間が取れない」

転職活動中・転職後、何度もぶつかった壁です。第1子が1歳半のときにIT未経験でSES企業に転職し、そこから転職後17ヶ月で13資格を取得しました(Java BronzeからAWS SAPまで)。

特別な才能はありません。学習時間も多くはなく、プロジェクト参画中は1日1〜2時間程度しか取れませんでした。

それでも達成できたのは「取れる時間を最大化する」ことと「取れない時間を諦める」ことの徹底、そして問題演習の質にこだわったことです。

この記事では、SESフルタイム勤務・子育て中の条件下で、実際にどう時間を使ってきたかを正直に書きます。


なぜ17ヶ月で13資格を目指したのか

最初に動機の話から書きます。「自己研鑽が好きだから」みたいな綺麗な話ではありません。

一番の動機:会社の資格報奨金制度

正直に言うと、会社の資格報奨金制度が一番大きかったです。

「やる気だけでは続かない」のが大人の勉強です。金銭的なリターンが明示されていることが、夜の2時間を捻出するための最大のエンジンでした。

二番目の動機:高難易度資格による市場価値の上乗せ

AWS SAPや応用情報技術者のような高難易度資格は、少しでも市場価値を上げるためにも取りました。

特にSAPに関しては、合格率の低さ・受験料の高さも込みで「取った人=本気で勉強した人」と認識されやすいという計算がありました。

「自己研鑽が好き」というよりは「家計の戦略」

13資格は、家計と将来への戦略的投資として進めてきたものです。報奨金、市場価値、評価——どれも生活と直結する具体的なリターンを見据えていました。

この動機を最初に書いたのは、「綺麗な動機がなくても、家計に直結する動機があれば人は動ける」ということを伝えたかったからです。


前提:当時の家族構成と勤務状況

項目内容
勤務先SES企業(一人派遣・客先常駐)
役割開発案件・サブリーダー経験あり
家族構成妻・第1子(1.5歳〜3歳の期間)
妻の状況フルタイム共働き
勤務形態平日フル出社(リモートなし)
通勤自転車10分(勉強時間としては使えない)
平日の学習時間1日1〜2時間程度

13資格はすべて第2子誕生前に取得し終えています(2024年10月〜2026年3月)。学習に充てられる「絶対値」は決して多くありませんでした。にも関わらず取得が進んだのは、時間の使い方の優先順位を一貫させたからです。


時間管理の3原則

私の時間管理は3つの原則に集約されます。

  1. 朝は絶対に勉強しない
  2. 「子が寝てから」をメイン時間帯に固定する
  3. 「問題演習の質」を最重要に置く

それぞれ理由があります。


原則①:朝は絶対に勉強しない

「朝活が最強」「忙しい人ほど朝の時間を活用」——よく聞きますが、子育て世帯にはほぼ不可能だというのが私の結論です。

朝勉強しない理由

「朝勉強した日のほうが、夜の集中力が下がる」ことに気づいて、完全にやめました。

通勤も自転車10分なので、通勤勉強というオプションもありません。


原則②:「子が寝てから」をメイン時間帯に固定する

主要な学習時間は 21:00〜24:00 の間の1〜2時間です。

時間帯内容
〜19:00帰宅・夕食・子どもとの時間
19:30〜21:00子どもの寝かしつけ・家事(妻と分担)
21:00〜24:00学習・勉強時間(メイン)
24:00〜就寝

この時間帯を固定するメリット

「子が起きている時間は絶対に勉強しない」

これは1年半徹底してきたルールです。

子どもが第1子のみで、まだ会話で「お父さん勉強しすぎ」と訴えられる年齢ではありませんでした。だからこそ、起きている時間は完全に父親モードに切り替える——というルールを自分に課しました。

「家族との時間をないがしろにしてまで取る資格は何もない」という線引きを最初に決めておくと、学習時間の罪悪感が出にくくなります。

「疲れて無理な日」の最低ライン

「今日はもう疲れて無理」という日も当然あります。

そういう日は、前日に間違えた問題の復習だけは最低限やる——というルールにしていました。10分でも15分でも、間違えた問題だけ見返す。これだけで「完全に学習がゼロの日」を作らずに済みます。

なぜ「間違えた問題の復習」だけは外せないか——これは忘却曲線の理屈と組み合わせた、私の学習効率の核です。詳しくは忘却曲線を使った復習法の記事で書いています。

睡眠時間の確保

睡眠時間が短くなることは確実なリスクです。私の場合:

「短期集中で寝ない」のは続きません。長期戦の前提で睡眠時間を6時間まで確保するのが、結果的に総学習時間を最大化します。


原則③:「問題演習の質」を最重要に置く

ここが、私が13資格取得で最も重要視した部分です。

短い学習時間で結果を出すには、「合格ラインに達すること」だけにリソースを集中する必要があります。

そのため、それぞれの資格学習前に一番時間をかけたのは資格ごとの学習コンテンツ探しでした。

学習で意識した3つの軸

① 合格ラインに達することだけを目標にする

資格試験は「満点を取るゲーム」ではなく「合格ラインを超えるゲーム」です。完璧を目指すと無限に時間が溶けます。

② 問題演習の「本番再現度」を見極める

最も時間を使ったのが問題演習教材の選定です。

問題演習にはピンキリがあり、本番試験を高い精度で再現している教材と、そうでない教材があります。本番試験との乖離が大きい問題集を解いても、合格には近づけません

実際に使ってきた教材で、本番再現度が高かったものを正直に書きます。

資格メインで使った教材本番再現度
Java Bronze / Silver黒本(徹底攻略Java SE Bronze/Silver)
AWS(CLF・SAA・DVA・SAP)Cloud License(90日4,080円)
応用情報技術者過去問道場(無料)◎(過去問が本番そのもの)
Ping-t対応資格Ping-t(分野ごと演習+間違えた問題の繰り返し)

逆に、当時の私には合わなかった教材もあります。

「世間で評判の教材=あなたに合う教材」とは限りません。過去合格者の声・本番との一致度を必ず確認してください。

③ Ping-tの具体的な使い方

Ping-tを使った資格では、以下のサイクルを徹底していました。

  1. 分野ごとに問題演習を進める
  2. 間違えた問題には自動でタグが付くので、間違えた問題だけを繰り返し解く
  3. 他の選択肢がなぜ間違いなのかまで説明できる状態にする

正解しただけでは身についていません。「選択肢A〜Dすべてに理由を答えられる」状態が目標です。


妻との協力体制

時間管理を支えた最大の要素は、妻との協力体制です。

約束していたこと

この「学習時間とその対価を明示する」やり方が、ストレスを溜めずに続けられた最大の理由です。

「ちょっと今日だけ勉強させて」を繰り返すと、家庭の空気は確実に悪くなります。最初にルール化しておくのが大事です。

不合格を妻に伝える瞬間

正直に書きます。不合格を妻に伝える瞬間は、毎回しんどかったです。

特にAWS SAPは受験料が高額(1回40,000円)なので、不合格=家計から数万円が消えるのと同じです。妻に「すみません、落ちました」と伝えるたび、「次は絶対に取らないと」という重みが乗ってきました

AWSの救いは、合格時に「次回受験料半額のチケット」がもらえることです。次の試験を予約するときの心理的負担が少し下がります。


戦略的に資格の順序を決める

13資格は思いつきで取ってきたわけではなく、順序にも理由があります

なぜJava Bronzeから始めたか

転職直後の1つ目はJava Bronzeでした。理由は明確です。

勝てる試合から始める」という戦略です。

AWS の CLF→SAA→DVA→SAP は単純な難易度順

AWSの4資格は、素直に難易度の低い順に取りました。

「いきなりSAPに挑戦する」みたいなショートカットは、私の場合はやりませんでした。基礎が抜けたまま上位資格に挑むと、結果的に時間がかかると判断しました。


キャリアへの実利

「資格を取ったらキャリアにどう響いたか」も正直に書きます。

客先での扱いに変化はなし

これは正直に書きます。現場の客先での扱いは特に変わりませんでした

社内査定では確実に評価された

一方、自社(SES)の査定では資格は明確に評価されました

営業から「案件提案に活きた」と言われたことは——なし

正直、ありません。「資格のおかげで案件が決まった」みたいな営業からの直接的なフィードバックは、私の経験ではありませんでした。

ただし、客先のプロパーから「経験年数が長いと思った」と言われた

具体的なエピソードを一つ書きます。

2025年3月の2案件目の営業同行のとき、客先のプロパー(正社員)の方から、

「資格一覧を見て、もっと経験年数のあるエンジニアだと思っていた」

と言っていただいたことがあります。

当時の私の保有資格は **Java Bronze・Java Silver・AWS CLF・AWS SAA・AWS DVA の5資格。実際は転職後5ヶ月の未経験エンジニアでしたが、資格一覧が「経験年数の代替シグナル」**として機能していたわけです。

営業からの直接的フィードバックはなくても、現場プロパーの初期印象に資格が効いている——という間接的な効果は確かにありました。

派遣先の社内評価制度でも応用情報は評価対象

これは間接的に聞いた話ですが、派遣先の社内評価制度では応用情報技術者などのIPA系資格が評価対象になっているそうです。

派遣社員の私自身が直接的な恩恵を受けるわけではありませんが、社内のプロパーが「資格を取らなければ」と動いている会社にいるということは、現場で資格保有者が「評価される文化」があるということでもあります。

その文化の中で資格保有者として参画することで、初対面の段階での評価が変わる——これは見えにくいですが、実感としてあります。


17ヶ月の実費総額——受験料と教材費

「13資格でいくらかかったのか」も書いておきます。家計の判断材料として参考にしてください。

受験料(実費・概算)

資格受験料回数実費備考
Java Bronze11,000円111,000円
Java Silver30,800円130,800円
AWS CLF約15,000円115,000円
AWS SAA約20,000円1約10,000円半額チケット使用
AWS DVA約20,000円1約10,000円半額チケット使用
AWS SAP約40,000円3約100,000円1回目半額・2/3回目フル
HTML5 L116,500円233,000円1回不合格
応用情報技術者7,500円17,500円
HTML5 L216,500円233,000円1回不合格
Python基礎11,000円111,000円
Python データ分析11,000円111,000円
OSS-DB Silver16,500円116,500円
Oracle Bronze41,773円283,546円1回不合格
DBスペシャリスト(不合格)7,500円17,500円13資格には含まないが受験料は発生

受験料合計:約38万円(13資格+DBスペシャリスト受験分)

教材費(概算)

教材用途概算
Cloud LicenseAWS DVA・SAP対策約8,000円(2クール)
Udemy講座各資格の動画約10,000〜15,000円(セール購入)
Java黒本Bronze・Silver約5,000円
過去問道場応用情報無料
その他書籍DB・Python等約5,000円

教材費合計:約3万円前後

総投資額:約41万円

13資格+DBスペシャリスト1回分で合計約41万円の投資でした。会社の資格報奨金で多くは回収できていますが、先払いが発生するという意味では家計への一時的な負担はあります。

「資格は安い投資」と言われがちですが、1〜2資格ならともかく、10超になると先払いの累計が数十万円になります。家族と相談して進めるのが現実的です。


続けるための工夫

17ヶ月で13資格を達成できたのは、「途切れさせない」工夫を意識していたからです。

① 次の試験日を必ず予約する

合格発表前から次の試験日を仮押さえします。「次の目標が決まっている」状態を常に作っておくことで、モチベーションが切れません。

② 不合格を引きずらない——当日から次の勉強

HTML5 Level1は1回目不合格、AWS SAPは2回不合格して3回目で合格、DBスペシャリストも一度不合格を経験しています。

HTML5 L1で落ちたときは、不合格通知を受け取ったその日から、次の試験に向けた勉強を再開しました。落ち込んで2〜3日休むと、その流れで1週間止まります。「当日中に手を動かす」のが、引きずらないコツです。

③ ノー勉日はない——根性と気合

「週1で完全に勉強しない日を作る」とよく言われますが、私はそういう日を作っていません。1日休むと翌日のリズムが崩れる感覚があり、結果的に毎日続けるほうが楽でした。

最終的には「根性と気合」で続けたというのが正直なところです。きれいな話で取り繕う気はありません。

④ 合格報酬:家族で少し豪華な外食

合格したら 家族で少し豪華な外食 をしていました。それだけです。

「合格=家族のご褒美」というシンプルなリンクを作っておくと、家族からの応援も継続しやすくなります。


失敗から学んだこと

逆に「これはやらないほうがよかった」と感じる失敗もあります。

① 試験範囲外まで深掘り

「せっかくだから」と試験範囲外の周辺知識まで広げて、結果的に試験対策が手薄になったケースがありました。

繰り返しますが、資格試験は「合格ラインに達すればいいだけ」のゲームです。深掘りしたい知識は合格後に回せばいい。試験までの限られた時間は、合格に直結する問題演習に全振りすべきです。

② 体調管理を甘く見た

DVAはインフルエンザで1回延期しました。子育て世帯は風邪・インフルが家族間で回るので、試験日の前後数日は体調リスクを織り込むべきでした。

試験を入れすぎると、体調不良で1回延期しただけでスケジュール全体がズレます。「詰め込みすぎない、ただし常に次の試験は予約しておく」のバランスが大事です。


読者へのメッセージ:全部を取る必要はない

最後に、この記事を読んでくれた方へ。

13資格を取る必要なんてありません

私が13資格を取ったのは、報奨金・市場価値・育休前の戦略——複数の動機が重なった結果です。資格が多いからすごい、というわけでもありません。資格はあくまで道具です。

この記事の対象は「未経験から、まず何か1つの資格を取ろうとしている人」です。1つ目の資格は、上で書いた時間管理術と問題演習の質さえ守れば、子育て中でも取れます。

私はたまたま13まで進んだだけです。あなたが必要なのは、その中の1〜2つかもしれない。それで十分です。


まとめ:時間管理の本質

原則内容
動機を明確に報奨金・市場価値など、家計に直結する動機を持つ
朝は勉強しない子育て世帯には朝活は向かない。本業パフォーマンスも下がる
21:00〜24:00を固定子が寝てから1〜2時間をメインに
起きてる時は勉強しない家族時間と学習時間を完全に分ける
疲れた日も最低ライン前日に間違えた問題の復習だけは欠かさない
睡眠6時間死守短期睡眠削減は逆効果
妻との約束学習時間とその対価を明示する
問題演習の質本番再現度の高い教材を選ぶ
合格ライン到達試験範囲外は捨てる。完璧主義は時間を溶かす
戦略的な順序勝てる試合から始める
次の試験を必ず予約モチベーションを途切れさせない

「子育てしながら資格は無理」ではなく、「子育てしているからこそ、時間設計と問題演習の質を徹底する」が答えだと思います。

時間は誰にとっても1日24時間で平等です。違うのは、その時間をどう設計するかだけ。

この記事が、子育てしながら学び続けたいエンジニアの参考になれば嬉しいです。


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