「Level1受かったし、勢いでLevel2も受けてしまおう」
2025年12月27日にHTML5 Level1に合格した翌日、私はそう思ってLevel2の試験を予約しました。
受験日は2026年1月11日。Level1合格からわずか2週間後です。
——そして落ちました。
67点。合格基準は70点。あと3点でした。

スコアレポートを眺めながら、「マルチメディア:0%」という文字を見て、しばらくぼーっとしました。つまり、そのセクションの問題を1問も正解できていなかったのです。
この記事では、HTML5プロフェッショナル認定試験Level2を2回受けて合格した体験談を書きます。
Level1と同じ教材で、同じ感覚で挑んで失敗した話。そして2ヶ月後の2回目で82点を出して合格した話。同じ轍を踏んでほしくないので、スコアレポートの数字も全部公開します。
HTML5プロフェッショナル認定試験 Level2とは
まず試験の基本情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 |
| 主催 | LPI-Japan |
| 難易度 | 中級(Webフロントエンドの実践的なJavaScript活用) |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 60問(択一・複数選択) |
| 合格基準 | 70%以上(Level1の65%より高い) |
| 受験料 | 16,500円(税込) |
Level2はひと言で言うと、ほぼJavaScriptの世界です。
Level1がHTML・CSS・レスポンシブデザインなどWeb全般の基礎を問うのに対して、Level2はJavaScript・Web API・グラフィックス・アニメーション・マルチメディア・ストレージ・通信・セキュリティなど、WebアプリケーションをJavaScriptで実装するための実践的な知識が中心になります。
合格基準もLevel1の65%から70%に引き上げられています。単純に5%分だけ難しい——というより、出題の性質がガラリと変わります。
また、Level1とLevel2の合格証はつながるデザインになっています。2枚並べてはじめて完成するデザインです。「せっかくLevel1を取ったなら、Level2も取って完成させたい」——これが私の受験動機の一つでもありました。
私が取得した13資格のロードマップはこちらにまとめています。
→ 子育てしながら転職後約1年半で13資格を取得したロードマップ
なぜLevel2を受けようと思ったか
私はIT未経験から転職したSES企業のエンジニアです。クラウド移行の開発案件に携わりながら、転職後17ヶ月で13資格を取得してきました。
HTML5 Level1には2025年3月に1回落ちて、2025年12月27日に2回目でリベンジ合格しました。
→ HTML5 Level1の体験記(1回目不合格→2回目合格)
Level1を取った直後、「Level2も勢いで取ってしまおう」という気持ちが自然と湧いてきました。
理由は3つあります。
1つ目は合格証のデザイン。Level1とLevel2の合格証を並べると1枚の絵になるデザインで、2枚そろえたかった。2つ目は業務でJavaScriptを扱う経験があったこと。「JavaScriptなら多少は分かる」という自信がありました。3つ目は、Level1合格の勢いをそのまま活かしたかったこと。
——この3番目の理由が、少し危なかったのだと思います。
「勢い」で受けた試験は、準備が甘くなる。Level1で同じ失敗をしているはずなのに、また繰り返してしまいました。
1回目受験(2026年1月11日):勢いのまま、67点で落ちた
学習内容:PolariStationのみ・約2週間
学習期間はLevel1合格翌日から試験当日まで、約2週間です。
使った教材はPolariStationのみ。
PolariStation(HTML5 Level2対応・LPI-Japan公認)
PolariStationはLPI-Japan公認のWeb問題集サービスです。Level1のときに使っていた教材(ping-t)はLevel2に対応していなかったため、今回から乗り換えました。
Level2は、Level1と比べて教材が少ない。これが学習を始めた直後に気づいた事実でした。書籍の選択肢もほとんどなく、まとまった学習コンテンツを探すのに時間がかかりました。結果的にPolariStation一本に絞りましたが、学習コンテンツを探すだけで数日が過ぎていました。
2週間の学習期間のうち、実質的に問題演習に使えたのは10日ほど。各セクションを一通りさらいましたが、得意分野と苦手分野の差を意識した学習はできていませんでした。
結果:67点 FAIL
| セクション | 正解率 |
|---|---|
| JavaScript | 83% |
| WebブラウザにおけるJavaScript API | 75% |
| グラフィックス・アニメーション | 25% |
| マルチメディア | 0% |
| ストレージ | 60% |
| 通信 | 66% |
| デバイスアクセス | 100% |
| パフォーマンスとオフライン | 80% |
| セキュリティモデル | 50% |
JavaScript自体は83%取れていました。デバイスアクセスは100%。「JavaScriptはある程度できる」という手応えは、数字的には正しかったと思います。
問題は、その周辺にありました。
グラフィックス・アニメーションが25%。マルチメディアが0%。
特にマルチメディアの0%という数字は、今でも記憶に刻まれています。セクションとして学習した記憶はあります。でも記憶があいまいなまま試験に挑み、結果として1問も正解できませんでした。
セキュリティモデルも50%と低く、ストレージ・通信も60%台。「なんとなくさらった」程度の学習では、本番の問いに耐えられませんでした。
なぜ落ちたのか
敗因は明確に2つあります。
1つ目は、学習期間の短さ。2週間で9つのセクションを全部押さえるのは、Level1よりも難しい。Level2のJavaScript周辺APIは仕様が細かく、「読んだことがある」と「正確に答えられる」の差が大きい分野です。
2つ目は、弱点セクションに時間をかけなかったこと。PolariStation自体は良い教材です。ただ私の使い方が浅かった。各セクションを一周するだけで、苦手を集中的に繰り返す時間を取れませんでした。
あと3点——この数字が悔しかった。
2回目受験(2026年3月8日):弱点を潰して、82点で合格
1回目の不合格から約2ヶ月。2回目の受験を2026年3月8日に設定しました。
反省点を徹底的に活かす
1回目のスコアレポートは「弱点の地図」でした。
マルチメディア(0%)・グラフィックス・アニメーション(25%)・セキュリティモデル(50%)——この3セクションを重点的に仕上げることが、2回目の最優先課題でした。
学習期間は約2週間。1回目と同じ期間ですが、学習の密度と方向性を変えました。
使った教材:PolariStation + Udemy
| 教材 | 役割 |
|---|---|
| PolariStation | 全セクションの問題演習・継続利用 |
| Udemyの模擬問題集 | 弱点セクションの追加演習・問題のバリエーション確保 |
🎓 HTML5プロフェッショナル 認定試験 レベル2 模擬問題集(Udemy)
PolariStationだけでは演習量と問題のバリエーションが不足していると感じたため、UdemyのLevel2模擬問題集を追加しました。
Udemyは問題の切り口が違うので、「PolariStationでは正解できるけど、少し角度が変わると答えられない」という穴を発見するのに役立ちました。特にマルチメディアとグラフィックス周りは、Udemyで繰り返し問題を解いたことで理解が定着した感覚がありました。
学習の進め方として、PolariStationで一通り全セクションを復習したあと、弱点3セクションにUdemyを組み合わせて集中演習しました。問題を解いて、解説を読んで、翌日また解く。この繰り返しです。
結果:82点 PASS

| セクション | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| JavaScript | 83% | 83% |
| WebブラウザにおけるJavaScript API | 75% | 83% |
| グラフィックス・アニメーション | 25% | 50% |
| マルチメディア | 0% | 100% |
| ストレージ | 60% | 80% |
| 通信 | 66% | 100% |
| デバイスアクセス | 100% | 100% |
| パフォーマンスとオフライン | 80% | 80% |
| セキュリティモデル | 50% | 100% |
「PASS」の文字が出たとき、声が出そうになりました。
マルチメディアが0%→100%。通信が66%→100%。セキュリティモデルが50%→100%。
1回目で壊滅的だったセクションが、ほぼ完璧に仕上がっていました。PolariStation+Udemyで繰り返し演習した時間が、そのまま数字に出た感覚がありました。
グラフィックス・アニメーションは25%→50%と改善しましたが、2回目でもまだ50%どまりでした。このセクションは学習コンテンツが少なく、仕様の細かさが際立つ難所だと感じました。それでも全体として82点まで引き上げられたのは、他のセクションをしっかり固められたからだと思います。
1回目・2回目まとめ
| 項目 | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| 受験日 | 2026年1月11日 | 2026年3月8日 |
| スコア | 67点(不合格) | 82点(合格) |
| 学習期間 | 約2週間 | 約2週間 |
| 教材 | PolariStationのみ | PolariStation + Udemy |
| 学習方法 | 全セクション一通り | 弱点セクション集中+Udemyで演習量確保 |
学習期間は同じ2週間でも、弱点セクションへの集中と教材の組み合わせで結果が変わりました。
HTML5 Level2を受けようとしているあなたへ
この試験で最初に知っておいてほしいことがあります。
Level2は「JavaScriptができる」だけでは通過できません。
JavaScriptの文法や基本的な使い方をある程度知っていても、Web APIの細かい仕様・マルチメディア要素の扱い・グラフィックス系APIの知識・セキュリティモデルの概念——これらを体系的に理解していないと、私のように特定セクションで0%を取ることになります。
もう一つ。Level2は教材が少ないという現実があります。Level1のときのように「テキストを書店で何冊か探して選ぶ」ということが難しい試験です。学習コンテンツを探す時間まで含めてスケジュールを組むことをおすすめします。 ただ、ある程度JavaScriptを知っている人、実務経験のある人は下記おすすめの方法が有効だと思います。
私がおすすめする学習の流れは次のとおりです。
- PolariStation(HTML5 Level2対応・LPI-Japan公認) で全セクションを一通り演習する
- 模擬試験で弱点セクションを特定する
- 弱点セクションに対して 🎓 Udemy模擬問題集 を組み合わせて集中演習する
- 特にマルチメディア・グラフィックス・セキュリティモデルは時間をかける(Level1でCSSやグラフィックスが得意ではなかった方はJavaScriptのコード問題以外が弱点になりやすいと思います。)
Level1の合格直後に「勢いで受けてみよう」という気持ちになる——その気持ちは十分わかります。私もそうでした。でもLevel2は別の試験です。Level1の勢いを活かすなら、Level1の合格後に2〜4週間かけて弱点なしで仕上げてから受けることをおすすめします。
それでも、取る価値のある資格です。合格証を2枚並べたとき、デザインがつながる瞬間——あれは素直に気持ちよかった。 もちろんそれだけではなく、JavaScriptの仕様を学ぶ良い機会となりました。
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よくある質問(FAQ)
Q1. HTML5プロフェッショナル認定試験 Level2はどのくらいの難易度ですか?
中級程度の難易度です。Level1が「Webの基礎全般」を問うのに対して、Level2はJavaScriptを使ったWebアプリケーション開発の実践的な知識が中心になります。JavaScriptを業務で使っていても、Web APIの仕様やマルチメディア・グラフィックス系の細かい知識まで体系的に理解していないと、私のように特定セクションで0%を取ることがあります。「JavaScriptができる=Level2も大丈夫」という思い込みは危険です。
Q2. Level1と比べてどこが難しくなりますか?
2点あります。1つ目は合格基準がLevel1の65%からLevel2の70%に上がること。2つ目は出題の性質が変わること。Level1はHTML・CSS・レスポンシブデザインなどWeb全般が対象ですが、Level2はJavaScript・Web API・グラフィックス・マルチメディア・ストレージ・通信・セキュリティモデルと、より実装よりの分野が対象です。細かい仕様を正確に理解していないと答えられない問題が増えます。
Q3. Level2に有効な教材は何ですか?
私が使ったのはPolariStation(LPI-Japan公認のWeb問題集)とUdemyの模擬問題集です。Level2はLevel1と比べて教材が少なく、書籍の選択肢もほとんどありません。PolariStationは公認の教材として問題の品質が高く、メイン教材として活用できます。演習量を増やしたい場合や弱点セクションを集中的に潰したい場合は、Udemyの問題集を組み合わせると効果的です。(他の記事でも書いていますが、Udemyの講座を購入する際はぜひセールを狙ってください。価格が全然違います。ちなみに本音を言うと、記事リンクから通常価格で買ってもらえると私の報酬が多いのですが……セール時の購入をおすすめします。)
Q4. どのセクションを重点的に勉強すればいいですか?
私の経験から特に注意が必要なのは「マルチメディア」「グラフィックス・アニメーション」「セキュリティモデル」の3つです。マルチメディアとグラフィックス系は学習コンテンツが少なく、かつ仕様の細かさが際立ちます。セキュリティモデルはCSP(コンテンツセキュリティポリシー)やCORSなど概念の理解が問われます。JavaScriptやデバイスアクセス系は比較的得点しやすいため、苦手セクションに時間を集中させる学習設計が有効です。(JavaScript自体を少し知っている前提です。)
Q5. 学習期間はどのくらい必要ですか?
Webフロントエンドの基礎知識がある方で、2〜4週間が目安です。ただし、Level2は教材探しにも時間がかかりました。「2週間後に受験する」と決めてから教材を探し始めると、実質的な学習時間が削られます。受験日を決める前に教材を用意しておくか、4週間程度の余裕を持ったスケジュールで臨むことをおすすめします。私は1回目を2週間で失敗しました。 ぜひ本記事の教材を参考にしていただければと思います。
Q6. Level2だけ先に受けることはできますか?
制度上はLevel1とLevel2を順番に取る必要はありません。ただ、Level1をすっ飛ばしてLevel2だけ受験することは現実的に難しいと思います。Level1の内容はLevel2の土台になる部分が多く、Level1の知識がない状態でLevel2に挑むとかなり厳しいはずです。Level1→Level2の順番で受験することを強くおすすめします。
Q7. HTML5プロフェッショナル認定試験はIT転職やキャリアに役立ちますか?
フロントエンドやWeb系のキャリアを目指す方には、知識の体系化という意味で役に立ちます。ただし認知度や評価はAWSやIPAの試験と比べると低いため、この試験単体でキャリアを大きく変えられるとは言えません。「自分がWebフロントエンドの知識を持っていることを証明できる資格」として位置づけるのが現実的です。特にLevel2まで取得すれば、JavaScriptを使ったWebアプリ開発に必要な知識がある程度あることを示せます。
Q8. 子育て中や育休中でも取得できる資格ですか?
取れます。私自身、子育てをしながら13資格を取り続けてきました。試験時間は90分、学習期間も2〜4週間と短めなため、まとまった時間が取りにくい状況でも挑戦しやすい試験です。ただし受験料が16,500円と高めなので、弱点セクションをしっかり潰してから受験することで無駄な再受験を防ぐことが大切です。私の1回目がまさにその教訓でした。