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SESエンジニアでも1年の育休は取れるのか【切り出した日の反応・現場との調整・査定への影響まで全部話す】

目次

「育休を取りたいと考えています」

営業の方にそう切り出したとき、返ってきたのは「1、2ヶ月ですか?」という確認でした。

「いえ、1年です

さすがに驚かれました。それでも——結論から言うと、取れました。私はいま、SESエンジニアとして働きながら、第2子の育休を1年間の予定で取得中です。

「SESで育休なんて取れるのか」「客先常駐なのに現場はどうするのか」「戻ったら干されるんじゃないか」——育休を考え始めた頃の私が検索しまくった疑問に、取得した側から全部答えます。


結論:SESでも1年の育休は取れた。干されてもいない

先に要点をまとめます。

気になること私の場合
1年の育休は取れるのか取れた(第2子・2026年4月末〜)
会社・営業の反応驚かれたが、否定的な空気はゼロ
現場(派遣先)との調整営業が正式ルートで伝達→契約の区切りに合わせて円満に離任
査定・昇給への影響育休中は査定外(会社規定)。育休前の査定では昇給・昇格できた
現場の反応責任者から「育休明けに戻ってきてほしい

もちろんこれは「私の会社では」の話です。ただ、SESの1年半で単独派遣・契約終了・スタンバイを全部経験した私の実感として、SESだから育休が取りにくい、は思い込みでした。むしろSESならではの「取りやすさ」すらあったと感じています。順に書きます。


切り出したのは安定期に入った後の11月だった

妻の妊娠がわかってすぐには言いませんでした。伝えたのは、安定期に入った後の年末——昨年11月頃です。育休開始は翌年4月末なので、約5ヶ月前に伝えたことになります。

伝えた相手は、月1で連絡をくれる営業の方。冒頭のやり取りはこのときのものです。

「1、2ヶ月ですか?」という最初の反応は、いま思えば自然なものでした。男性の育休はまだ「数週間〜数ヶ月」のイメージが強い。そこに「1年です」と返したので驚かれましたが、その後の対応に、否定的な要素は一切ありませんでした。取得の可否を渋られることも、遠回しに短縮を促されることもなし。「干されるのでは」という不安は、少なくとも私の会社では杞憂でした。

早めに伝えたことは、結果的にすべての調整を楽にしました。SESの場合、後述するように現場との契約をどう区切るかという調整が発生します。営業に動いてもらう時間を確保する意味でも、安定期に入ったら早めに伝えるのがおすすめです。


現場(派遣先)にはどう伝えたか:営業→責任者→自分

客先常駐のSESで育休を取るとき、いちばん悩むのが「現場にどう言うか」だと思います。私の場合はこうでした。

  1. 営業から派遣先の責任者へ、正式に話を通してもらう
  2. 後日、私からも責任者に直接話をした

この順番が大事だと思っています。契約に関わる話なので、まず会社間の正式ルート(営業→派遣先責任者)で伝わっているのが筋。そのうえで、本人の口からも直接伝える。責任者は事情を知ったうえで話を聞いてくれるので、気まずさはほとんどありませんでした。

契約は「区切り」に合わせて円満終了

スケジュールはこうなりました。

時期出来事
昨年11月頃営業に育休の意向を伝達(安定期後)
今年3月現場の契約を区切りで終了 → 約3週間のスタンバイ
4月28日育休開始

ここで気づいたのが、SESと育休は、実は相性が悪くないということです。

正社員が自社の部署から1年抜ける場合、その穴埋めは社内で捻出する必要があります。でもSESは、契約の区切りで現場を離れるという形が業界の通常運転です。派遣先から見れば「契約終了→後任の検討」という、いつものプロセスに乗る。「あなたが抜けた穴」が特定のチームに直撃しにくい構造なんです。

会社側も、育休前の中途半端な期間について「スタンバイになっても構いません」という私の申し出に、最大限の配慮で応えてくれました。営業のフォロー力がある会社なら、この調整はスムーズに進むはずです。


なぜ「1年」にしたのか

理由はシンプルで、2つだけです。

  1. 子どもの成長を近くで見たいから。私がIT転職を決めた最大の理由が「子どもの成長をそばで見る」でした。第2子でそれを実行しないのは、転職の目的に反します
  2. 妻一人では大変だから。上の子がいる状態での新生児育児は、ワンオペで回るものではありません

私は公務員時代に第1子で9ヶ月の育休を取っていて、長期育休の価値は経験済みでした。「数週間だけ取る」という選択肢は、我が家には最初からありませんでした。

お金の面の試算——育休手当がいくら出るか、手取りはどれくらい減るか——は、事前に数字で確認したうえでの決断です。このあたりは家計ブログのほうに実録をまとめています(後述)。


査定・昇給はどうなったか:ここが一番聞きたいところだと思う

「育休を取ったら査定に響くのでは」——SESに限らず、男性育休で最大の不安がここだと思います。私の会社の実際はこうでした。

  • 育休中は査定の対象外(昇給も降格もない)。これは会社規定で明文化されています
  • 育休に入る前の期間の査定は、通常どおり評価された。結果は——昇給・昇格でした(私の会社は夏に通知が来ます)
  • 育休中に昇給しても、育休手当の金額は変わりません。手当は休業開始時点の賃金で決まっているからです。昇給分は育休明けの給与から反映されます

つまり私のケースでは、「育休を取ったから評価を下げられた」という事実はどこにもありません。育休前に積んだ実績(資格取得を月次報告書でアピールし続けた結果も含めて)は、ちゃんと昇給・昇格として返ってきました。

もちろん査定制度は会社によります。ただ、「育休中は査定外・不利益な取り扱いはしない」という規定になっているかは、就業規則で事前に確認できることです。不安なまま諦める前に、まず規定を読むことをおすすめします。


いちばん嬉しかった言葉

現場を離れるとき、派遣先の責任者からこう言われました。

「育休明けに、戻ってきてほしい」

社交辞令かもしれません。でも、1社目の契約終了のときに「スタンバイで待っていてくれたら呼び戻せるんだけど」と言われたときと同じで、この一言は大きな支えになりました。

SESは「外部の人間」として現場に入る働き方です。それでも、淡々と役割を果たしていれば、戻る場所ができるくらいの信頼関係は築ける。育休で1年空けることへの不安を、この言葉がかなり軽くしてくれました。


SESで育休を取るためのポイント

私の経験から、これだけは押さえておきたい点をまとめます。

  • 安定期に入ったら早めに伝える:現場との契約調整には時間がかかります。私は開始の約5ヶ月前に伝えました
  • 正式ルート(営業→派遣先)で話を通してから、自分でも直接話す:順番を守ると気まずさが最小になります
  • 契約の区切りと育休開始を合わせる:SESの構造上、ここが合うと調整は一気に楽になります
  • 就業規則の育休関連規定を確認しておく:査定・昇給の扱いが明文化されているはずです
  • 営業のフォロー力のある会社を選ぶ:結局ここです。SESの良し悪しは営業で半分以上決まる——育休調整はその最たる場面でした

お金の不安は「数字」で消す

育休をためらう理由の残り半分は、お金だと思います。手当がいくら・いつ振り込まれるのか、手取りはどれくらい減るのか——このあたりは、家計ブログのほうに実体験を数字つきでまとめています。

結論だけ言うと、手当は非課税+社会保険料免除で、手取りベースでは働いていた頃の約8割。事前に自分の数字で試算しておくと、不安はかなり消えます。


まとめ:SESだから取れない、は思い込みだった

  • SESエンジニアでも1年の育休は取れた。切り出したときは驚かれたが、否定的な扱いは一切なし
  • 現場へは営業→責任者→自分の順で伝達。契約の区切りに合わせることで円満に離任できた
  • 育休中は査定外(会社規定)。育休前の査定は通常どおり評価され、昇給・昇格した
  • 現場責任者からは「戻ってきてほしい」。外部の人間でも、信頼関係は積み上がる
  • ポイントは「早めに伝える」「正式ルートを守る」「規定を確認する」「営業の質」

「SESは育休を取りにくい」と思い込んで諦めるのは、もったいない。契約の区切りで動く業界構造は、むしろ長期育休と相性が良い面すらあります。この記事が、同じ立場で迷っている誰かの背中を押せたらうれしいです。


よくある質問(FAQ)

Q1. SESエンジニアでも本当に1年の育休が取れますか?

取れます。私は客先常駐のSESエンジニアとして、第2子で1年間の育休を取得中です。育児休業は法律上の権利なので雇用形態がSESでも変わりません。実務上のポイントは、現場との契約をどう区切るかという調整で、ここは営業のフォロー力に大きく左右されます。

Q2. 現場(派遣先)にはいつ・どう伝えればいいですか?

私は安定期に入った後(育休開始の約5ヶ月前)に営業へ伝え、営業から派遣先の責任者へ正式に話を通してもらった後、自分からも直接責任者に話しました。契約に関わる話なので、まず会社間の正式ルートで伝わっている状態を作ってから本人が話す、という順番にすると気まずさが最小になります。

Q3. 育休を取ると査定や昇給に響きませんか?

私の会社では育休中は査定の対象外(昇給も降格もなし)と規定で明文化されており、育休前の期間の査定は通常どおり評価されて昇給・昇格できました。不利益な取り扱いの有無は就業規則で事前に確認できるので、不安なまま諦める前に規定を読むことをおすすめします。

Q4. 育休中に昇給したら、育休手当も増えますか?

増えません。育休手当は休業開始時点の賃金をもとに算定されるため、育休中の昇給は手当額に影響しません。昇給分は育休明けの給与から反映されます。手当の計算の仕組みは家計ブログのほうで実録つきで解説しています。

Q5. 育休明けに現場や案件はどうなりますか?

私はまだ育休中なので断言はできませんが、離任時に現場責任者から「戻ってきてほしい」と言われており、復帰後は改めて案件アサインの調整になる見込みです。SESは契約の区切りで現場が変わることが業界の通常運転なので、「1年抜けたら居場所がなくなる」という構造にはなりにくいと感じています。復帰後の実際は、また記事にします。

Q6. 育休中の収入が不安です。どう備えればいいですか?

まず、育休手当は非課税で社会保険料も免除されるため、手取りベースでは働いていた頃の約8割になります。ただし初回の振込は育休開始から2ヶ月半〜3ヶ月後なので、その間の生活費は現金で確保しておく必要があります。金額は事前に試算できるので、私が公開している育休手当シミュレーターで自分の数字を確認してみてください。


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