「なぜこの点数にしたのですか?」
2026年3月、自社の査定面談で上長から繰り返し聞かれたのはこの一言でした。私はこの面談で、評価項目ごとに自分でつけた点数——正直、結構高めにつけていました——の根拠を一つひとつ説明する羽目になりました。
結果は、自己評価よりさらに高い点数がつき、評価ランクは最上位、昇格もしました。この記事では、SESエンジニアの査定面談で実際に何を聞かれたのか、どう答えたのか、そして何が効いたのかを正直に書きます。
結論:面談で聞かれたのは「点数の根拠」
先に結論を出します。
| 内容 | |
|---|---|
| 実施時期 | 2026年3月 |
| 面談の形式 | 自己評価シート(点数記入)→上長との面談 |
| 主に聞かれたこと | 「なぜその点数にしたのか」という根拠 |
| 説明に使ったもの | 現場での実績、今年取得した資格(応用情報・AWS SAP) |
| 結果 | 自己評価より高い点数。評価ランクは最上位、昇格 |
面談そのものは長時間ではありません。ただ、自己評価シートに書いた点数一つひとつについて、「なぜその点数だと思ったのか」を淡々と聞かれ続ける形式でした。
SESの査定は「自己評価+上長面談」の2段構え
私の会社の査定制度は、SESエンジニアになって1年半でわかった現実でも触れましたが、大枠はこうです。
- 評価項目ごとに、自分で点数をつける(自己評価シート)
- その点数をもとに、上長(自社のチームリーダー)と面談
- 面談での説明を踏まえて、最終的な評価が確定する
評価する側が現場に張り付いているわけではないので、自己評価シートに書いた点数の妥当性を、こちらが自分の言葉で説明する必要があります。ここが査定面談の本質だと感じています。
実際に聞かれたこと:終始「根拠」を聞かれ続けた
今回、私は評価項目に対してかなり高めの点数をつけていました。だからこそ、面談では終始「その点数の根拠」を聞かれる展開になりました。
具体的には、次のような聞かれ方でした。
- 「現場でどのようなことをやったので、この点数にしたのですか?」
- 「今年どのような資格を取ったので、この点数にしたのですか?」
つまり、点数そのものへの疑いというより、「その点数を裏付ける事実を持っているか」の確認です。ここで曖昧な説明しかできないと、高くつけた点数の説得力がなくなってしまいます。
なぜ自己評価を高めにつけたのか:「アピールしないと正しく評価されない」構造
そもそも、なぜ私はそこまで高めに自己評価をつけたのか。理由は単純で、今年の現場での評価も、取得した資格も、現状の人事評価のランク(階級)以上のものだと自分で判断していたからです。
ただ、「自己評価を高くつけると生意気だと思われるのでは」という不安は、正直私自身も持っていました。実は公務員から IT に転職した前職時代にも、同じような自己評価方式の査定制度がありました。当時の私は、可もなく不可もない評価を無難につけていました。
ただ、SESという働き方の場合、事情が違います。私を評価する自社の上長は、私と同じ現場にいるわけではなく、普段の業務内容や現場での評価を直接知りません。 公務員時代のように、評価者が日常的に自分の仕事ぶりを見ている環境とは前提が根本的に違うわけです。
だからこそ、自分から自己評価(アピール)しなければ、上長に正しく評価してもらえないと考えました。もちろんアピールだけが目的ではなく、「今年はそれなりにやってきた」という自負があった上で、過剰にならない程度に自己評価を高めに設定した、というのが実際のところです。
一般的なSES評価面談ではどう見られているのか
自分の体験だけでなく、他のSESエンジニアの評価面談・査定面談についても調べてみました。傾向として、面談ではスキルシートや経歴書で技術力の判断は一定終わっている前提で、チームの一員としてやっていけるか、人間性の部分が重視されやすいという指摘が複数のSES業界メディアで見られました。
会社全体がどうかまではわかりませんが、少なくとも今回私を評価した上長の面談は少し性質が違い、技術力評価そのものよりも「自己評価の根拠を説明できるか」が中心でした。ただ、根底にある考え方は共通していると思います。結局、面談官(評価者)は現場に張り付いていないぶん、こちらが具体的な事実・数字で語れるかどうかを見ているということです。
どう答えたか:現場の実績と、今年取った資格をセットで説明
私が根拠として説明したのは、大きく2つです。
現場での実績
派遣先の現場で実際に担当した業務内容を、具体的に説明しました。抽象的な「頑張りました」ではなく、何を任されて、どう対応したかという事実ベースの説明です。
今年取得した資格:応用情報技術者・AWS SAP
今年取得した応用情報技術者試験と、3回目の挑戦でようやく合格したAWS SAP(AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)を、自己学習ができている根拠として説明しました。
AWS SAPは正直、2回目の不合格のときは心が折れかけました。それでも取り組み続けて合格まで持っていったこと自体が、査定面談で「自分の言葉で説明できる実績」になった感覚があります。
準備で効いたのは「コツコツ資格勉強」だった
面談そのものに特別な事前準備はしていません。ただ、査定面談で高い点数を裏付けられたのは、日頃からコツコツ資格を取り続けてきたことが一番効いたと感じています。
私はこれまで未経験からSESエンジニアになる人のIT資格ロードマップの通りに資格を積み重ねてきました。子育てしながら17ヶ月で13資格を取った時間管理術でも書いた通り、1日1〜2時間というわずかな時間の積み重ねですが、それが査定という具体的な場面で「点数の根拠」として返ってきました。
適当に点数をつけるのではなく、自分の中に根拠を持って点数をつければ、査定時にも応えられる。これが今回の査定面談で得た一番の実感です。
まとめ:査定面談は「点数の説明責任」を果たす場
- SESの査定面談で聞かれたのは、自己評価でつけた点数の「根拠」
- 現場での実績と、今年取得した応用情報・AWS SAPを根拠として説明した
- 結果は自己評価より高い点数、評価ランク最上位、昇格
- 事前の特別な準備より、日頃の資格勉強の積み重ねが査定の根拠になる
査定面談は「高い点数をつけたもの勝ち」ではありません。その点数を裏付ける事実を、自分の言葉で説明できるかどうかが問われる場だと感じています。日頃から実績と資格を積み重ねておけば、面談の場で慌てることはありません。
これからSESの査定面談・自己評価に臨む方に向けて、今回の経験から言えることをまとめます。
- 自己評価は「謙遜」より「事実ベース」を優先する:可もなく不可もない無難な点数は、評価者に何も伝えていないのと同じです
- 点数の根拠は、数字や具体的な業務内容とセットで用意しておく:「頑張った」ではなく「何を、どうやったか」まで言語化しておくと、面談で慌てません
- 資格取得は「取った事実」だけでなく「今の自分の評価にどう結びつくか」まで自分の中で整理しておく:資格名を並べるだけより、説得力が上がります
- 評価者が自分の働きぶりを直接見ていない環境ほど、アピールの重要度は上がる:SESに限らず、リモート主体の働き方全般にも当てはまる考え方だと思います
よくある質問(FAQ)
Q1. SESの査定面談では何を聞かれますか?
私の場合、自己評価シートにつけた点数の「根拠」を繰り返し聞かれました。「現場でどのようなことをやったのでこの点数にしたのか」「今年どのような資格を取ったのでこの点数にしたのか」という形です。
Q2. 自己評価は高めにつけても大丈夫ですか?
根拠を説明できるなら問題ありません。私は結構高めに自己評価をつけましたが、現場での実績と取得資格を具体的に説明した結果、自己評価よりさらに高い点数がつきました。
Q3. 査定面談の結果はどうなりましたか?
評価ランクは最上位で、昇格もしました。自己評価でつけた点数を上回る評価をもらえた形です。
Q4. 査定に向けて特別な準備は必要ですか?
面談自体に特別な準備は不要だと感じています。それより、日頃からコツコツ資格を取ったり現場で実績を積んだりしておくことが、査定面談での説明の根拠になります。
Q5. 資格は査定にどのくらい影響しますか?
私の会社では、資格取得は自己評価の根拠として明確に使えました。今年取得した応用情報・AWS SAPは、どちらも「自己学習ができている」という説明材料として面談で使いました。
Q6. 自己評価を高くつけると生意気だと思われませんか?
その懸念は私自身も持っていました。ただSESの場合、評価者である自社の上長は現場での自分の働きぶりを直接見ていません。アピールしなければ正しく評価してもらえない構造なので、過剰にならない範囲で高めにつけること自体は不自然ではないと考えています。大事なのは、その評価を裏付ける事実を説明できることです。