「AWS SAAを5日で合格? そんなわけない」
最初にこの見出しを考えたとき、自分でもそう思いました。
AWS SAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)は、AWSの中級資格として知られています。ネットで調べると「1〜2ヶ月の学習が必要」「初心者には難関」といった情報がたくさん出てきます。私も試験前はそのつもりでいました。
なのに、結果は5日で合格でした。
これは運ではありません。「CLF(AWS Cloud Practitioner)を先に取っていた」という土台があったからこそ、起きたことです。逆にいえば、CLFなしで5日合格を狙うのは無謀です。
この記事では、2024年11月25日から30日にかけての5日間で何をしたのか、使った教材と1日ごとの動きを具体的にお伝えします。
CLFをすでに持っている方は、ぜひ自信を持ってください。あなたはもう、SAAに合格するための土台を持っています。 あとは正しい方法で5日間集中するだけです。「SAAって難しそう」と感じている方ほど、合格したときの達成感は格別です。ここから先を読んで、ぜひその感覚を味わいに行ってください。
前提:私のAWS実務経験について
正直にお伝えしておくと、私はAWSの実務経験はほぼありません。転職前にUdemy講座(AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services)のハンズオンで触った程度で、業務でAWSを設計・運用したことはない状態でした。
ではなぜ取得するのか——理由は3つあります。
- 社内評価を上げるため:派遣SES企業に所属する身として、資格は会社内での目に見える成果になります
- 案件参画の可能性を広げるため:保有資格は案件アサインの判断材料になります
- 資格報奨金のため:会社から取得時に手当が出る制度があります
実務で使い込んで合格したわけではない、というのが大前提です。だからこそ、問題集中心の効率的な勉強法になっています。
前提:CLFを先に取っていたことが全て
ここを読み飛ばすと「なぜ5日で合格できたか」が理解できないので、先に書かせてください。
私がSAAの学習を始めたのは、CLFに合格した約2週間後です。CLFの学習では、「AWSとはどういうもので、どんなサービスが存在するか」という全体像をしっかり叩き込んでいました。
CLFで学んだこと:
- EC2・S3・RDS・VPCなど主要サービスの概要と役割
- リージョン・アベイラビリティゾーンの概念
- AWSの責任共有モデル
- IAM・セキュリティグループ・ネットワークACLの基礎
SAAで問われること:
- 「この要件に合うサービス構成はどれか」
- 「より可用性・コスト効率が高い構成はどれか」
- 「このセキュリティ上の問題をどう解決するか」
わかりますか?CLFが「個々のサービスを知る試験」だとすれば、SAAは「サービスを組み合わせて設計する試験」です。地図(CLF)があれば、応用問題(SAA)は格段に解きやすい。地図なしで応用問題を解こうとするから、1〜2ヶ月かかるのです。
CLFはまだ取っていない、という方はまずCLFから始めることを強くおすすめします。CLFの勉強法はこちらの記事のAWS CLFセクションで詳しく書いています。
使った教材は2つだけ
SAAの学習に使った教材は、シンプルに2つです。
① 一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト
📚 一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[C03対応]直前対策テキスト(Amazon)
「一夜漬け」シリーズは、CLFのときも使っていたシリーズです。薄くてポイントが絞られていて、読むのに時間がかからない。CLFで「この本が合う」と感じていたので、SAAも同じシリーズを選びました。
分厚い参考書を最初から読む必要はありません。CLFで基礎がある状態なら、「SAAで新たに問われること」だけを効率よく押さえられれば十分です。この本はそういう使い方に向いています。
学習法:
- 最初にざっと一読して全体像を把握(半日程度)
- 以降は問題演習中に「わからなかった箇所」を辞書的に参照
最初から全部を覚えようとせず、「問題を解いて、解説を読んで、そのときに辞書として使う」という感覚で使いました。
② ping-t
ping-t は、CCNA・LinuC・LPIC・AWS・HTML5・OSS-DBなど幅広いIT資格に対応した問題演習サイトです。CLFを学習したときも使っており、UIが非常に優れていて気に入っていました。
特に便利な機能:
- 問題を未出題・ミス・ヒット・コンボの4段階で自動分類し、間違えた問題(ミス)だけを絞り込んで繰り返せる
- 問題ごとの詳細な解説
- 直感的なUIで隙間時間でも使いやすい
CLFのときはping-tが無料でしたが、私がSAAを受験した2024年11月当時も、SAAが無料で使えました。現在は有料になっているようなので、最新の料金はサイトで確認してください。
5日間の具体的なスケジュール
「具体的に何をしたか」を書きます。
| 日目 | やったこと | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | テキストを一通り読む(全体把握) | 約8時間 |
| 2日目 | ping-t問題演習(全分野・1周目) | 約8時間 |
| 3日目 | 間違えた問題を中心に演習 | 約8時間 |
| 4日目 | テキスト弱点箇所の再読+演習 | 約8時間 |
| 5日目(試験当日) | 直前に間違い問題だけ確認 | 約1時間 |
当時はスタンバイ期間中で客先常駐がなく、日中の勤務時間をほぼすべて学習に充てることができました。1日あたり約8時間、合計約33時間の学習で合格しています。
1日目:テキストを一読する
最初の日はping-tは開かず、テキストだけを読みました。「CLFで習ったこと」と「SAAで新たに覚えること」を分けながら読んでいくイメージです。
ここで重要なのは、全部を覚えようとしないこと。読み流して「こういう内容が出るんだな」という地図を作るだけで十分です。
1日目の終わりには「SAAで問われるポイントの雰囲気」がわかる状態になっていました。
2日目:ping-tで実践投入
2日目からping-tの問題演習を始めました。
最初は全問題を順番に解き、どの分野が苦手かを把握します。CLFで扱っていない概念(例:クロスリージョンレプリケーション、Direct Connect、ElastiCacheの詳細挙動など)で間違いが多かったです。
間違えた問題は自動的に「ミス」として分類されるので、翌日以降にミスだけを絞り込んで繰り返します。
3〜4日目:弱点つぶし
ping-tの「ミス絞り込み」機能を使い、苦手分野だけを徹底的に繰り返します。
解説を読んでも理解できないときだけ、テキストに戻りました。テキストはあくまで「辞書」。問題→解説→理解のサイクルを高速で回すことが大事です。
4日目の夜には、初見で間違える問題がほぼなくなっていました。
5日目(試験当日):最終確認のみ
試験当日は新しいことは何もしません。前日までに間違えた問題をもう一度確認するだけです。
「今日も詰め込まなきゃ」と無理するのは逆効果。脳が疲れた状態で受験するより、余裕を持って臨んだほうが正答率は上がります。
試験当日の話
テストセンターに着いたとき、正直「受かる気しかしない」という感覚がありました。
よく「CLFより全然難しい」と聞くSAAですが、5日間で問題演習を繰り返した感覚では「CLFをちゃんとやった人には、ほぼ見知った問題ばかり」でした。
合格通知が出たとき、スコアレポートを3回確認しました。
「本当に受かったのか」「何か見間違えていないか」と。
それくらい、自分でも半信半疑でした。
この合格体験から学んだこと
5日合格の本質は「5日間の努力」ではなく、**「CLFで積み上げた土台」**です。
資格試験は、「規定の期間をこなせば受かる」ものではありません。「準備ができたら受ける」ものです。
もし「SAAって難しそう」と思って後回しにしているなら、まずCLFを取りましょう。CLFで全体像を掴んだあとなら、SAAはあっという間です。
逆に、CLFをスキップしてSAAから始めると、1〜2ヶ月かかる可能性があります。遠回りに見えても、CLF→SAAの順番が最短ルートです。
まとめ:AWS SAAを最短で取る戦略
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学習期間 | 5日間(CLF取得済みが前提) |
| 1日の学習時間 | 約8時間(スタンバイ期間中のため) |
| 使った教材 | 一夜漬けSAAテキスト+ping-t |
| 受験料 | 150 USD(20,000円・税抜) |
| 費用 | テキスト代(2,420円)+ping-t(当時無料。現在は要確認)+受験料 |
| 合格の鍵 | CLFで全体像を作ってからSAAに臨む |
| スコア | 768点 / 1000点(合格ライン720点) |

AWS SAAは、正しい順番で学べば決して難関ではありません。CLFという土台をしっかり作って、スムーズに合格を手にしてください。
「AWS SAA合格者」という肩書きは、エンジニアとしての信頼に直結します。私自身、SAAを取ってから現場での会話が変わりました。設計の話題についていけるようになり、「この人、わかってるな」という目で見てもらえる場面が増えた実感があります。
資格の価値は、取った瞬間だけではありません。取った後のあなたの自信が、仕事のクオリティを底上げしていきます。ぜひ、一歩踏み出してみてください。応援しています。
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