「AWSって結局なに?」
IT転職したばかりの私に、最初に立ちはだかった壁のひとつがこの疑問でした。
クラウドという言葉は知っていても、EC2やS3、IAMといった用語を目にするたびに「自分にはまだ早いかも…」と感じていたんです。
そんな私が、約2週間でAWS CLFに合格しました。30代半ばの元公務員が、です。
この記事では、私が実際に使った教材3つと2週間の学習の流れを、包み隠さずお伝えします。
前提:私のAWS実務経験について
正直にお伝えしておくと、私はAWSの実務経験はほぼありません。転職前にUdemy講座(AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services)のハンズオンで触った程度で、業務でAWSを設計・運用したことはない状態でした。
ではなぜ取得するのか——理由は3つあります。
- 社内評価を上げるため:派遣SES企業に所属する身として、資格は会社内での目に見える成果になります
- 案件参画の可能性を広げるため:保有資格は案件アサインの判断材料になります
- 資格報奨金のため:会社から取得時に手当が出る制度があります
実務で使い込んで合格したわけではない、というのが大前提です。だからこそ、問題集中心の効率的な勉強法になっています。
AWS CLF(クラウドプラクティショナー)ってどんな資格?
AWS CLF(AWS Certified Cloud Practitioner)は、AWSが提供する資格の中で一番入門に位置する資格です。
「AWSに親しむための試験」と言うと伝わりやすいかもしれません。プログラミングや深い技術知識は問われません。「クラウドとはなにか」「AWSにはどんなサービスがあるか」「セキュリティや料金の考え方」といったAWSの全体像を理解しているかを問う試験です。
- 試験時間:90分
- 問題数:65問(選択式)
- 合格ライン:700点 / 1000点満点
- 受験料:100 USD(15,000円・税抜)
エンジニアとしてキャリアをスタートするなら、まず最初に取っておきたい資格のひとつです。私が取得した13資格のロードマップについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ 子育てしながら転職後約1年半で13資格を取得したロードマップ
使った教材3つ
① 一夜漬けAWS CLF直前対策テキスト(参考書)
📚 一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー[C02対応]直前対策テキスト(Amazon)
最初に手にとったのがこのテキストです。タイトルどおり、薄くてポイントが絞られているのが特徴で、CLF合格に必要なエッセンスがコンパクトにまとまっています。
分厚い参考書を最初から読み込もうとすると、どこが重要かわからないまま時間だけが過ぎてしまいます。この本はそういった迷いを減らしてくれました。
私の使い方はシンプルで、1周目はサラッと通読して全体像をつかみ、2周目以降は問題演習で間違えた箇所を調べる辞書として活用しました。
「まずAWSの全体像をつかみたい」という方に、最初の1冊としておすすめです。定価2,420円(税込)です。
② YouTube「AWS資格 対策講座」(無料)
https://www.youtube.com/@AWS_course
無料で使えるYouTubeチャンネルです。CLFの各サービスや概念をわかりやすく解説してくれています。なおチャンネルURLは変更される場合があるため、リンク切れの際は「AWS資格 対策講座」で検索してみてください。
私がとくに活用したのが**「ながら学習」**です。移動中や昼休みなど、テキストを開けない隙間時間に耳から情報を入れるのに重宝しました。
テキストを読むと眠くなってしまう……という方には、動画や音声を組み合わせる学習スタイルが向いているかもしれません。
③ ping-t(CLFは無料)
CCNA・LinuC・LPIC・AWS・HTML5・OSS-DBなど、幅広いIT資格に対応した問題演習サイトです。CLFは無料で利用できます。
ping-tの最大の特徴は、問題を「未出題・ミス・ヒット・コンボ」の4段階で自動分類してくれる点です。間違えた問題は自動的に「ミス」に分類され、そこだけ絞り込んで繰り返せる。「苦手な問題に集中する」という効率的な演習が自然とできます。
コンボが増えていくのが小さなモチベーションになっていました。
前提:Udemyで基礎を学んだ状態でのスタートでした
正直に書いておきます。私はCLFの勉強を始める前に、入社前の自己学習としてUdemyでAWSの基礎講座を受講済みでした。
山浦清透講師の講座です。EC2・S3・VPC・IAMといった主要サービスの概要や、クラウドの基本的な考え方はある程度頭に入っていました。
ですから、「まったく初めて」ではなく「なんとなく聞いたことがある」という状態からのスタートでした。
**もし用語がまったく初めてであれば、3〜4週間のスケジュールで進めるのが安心だと思います。**1日1〜2時間の学習でも、1ヶ月あれば十分対応できます。焦らず自分のペースで進めてください。
2週間の学習の流れ
| 期間 | やったこと |
|---|---|
| 1〜3日目 | テキストを1周通読。わからない用語は流し読みでOK |
| 4〜7日目 | YouTubeで動画視聴しながらテキストの内容を補強 |
| 8〜12日目 | ping-tで問題演習メイン。ミスした問題は解説を読んでテキストに戻る |
| 13〜14日目 | ping-tで苦手分野を最終確認。前日は早めに就寝 |
1日あたりの学習時間は約8時間です。スタンバイ期間中で客先常駐がなく、日中の時間をほぼすべて学習に充てられる環境でした。
8時間みっちり参考書を読んでいたわけではありません。YouTubeをながら視聴する時間や、ping-tで問題を解く時間を含めています。「勉強モード」と「インプットモード」を切り替えながら、脳の疲れを分散させるイメージで進めていました。
CLFがSAAへの布石になった話
CLFに合格してみて、一番よかったと感じたのは「AWSの全体像がつかめた」ことです。
EC2(サーバー)・S3(ストレージ)・RDS(データベース)・IAM(権限管理)・VPC(ネットワーク)……それぞれのサービスがどんな役割を持ち、どんな場面で使われるのかが、頭の中に地図のように描けるようになりました。
この「地図」があったことで、CLF合格の約3週間後に取り組んだSAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)を、学習期間わずか5日で合格することができました。間にJava Silverの取得もはさんでいたので、実質SAAの学習に充てられた時間は5日間だけ。それでも合格できたのは、CLFで全体像を掴んでいたからに他なりません。
SAAの勉強法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学習期間 | 約2週間(2024年10月28日〜11月9日) |
| 1日の学習時間 | 約8時間(スタンバイ期間中)/1〜2時間なら約1ヶ月 |
| 使った教材 | 一夜漬けCLFテキスト・YouTube・ping-t |
| 費用 | 受験料15,000円(税抜・100 USD)+テキスト2,420円(問題演習は無料) |
| 合格の鍵 | ping-tでミス問題に集中・AWSの全体像を先につかむ |
| スコア | 707点 / 1000点(合格ライン700点・ギリギリ合格) |

CLFを受けようとしているあなたへ
「AWSって難しそう」と思って後回しにしていませんか?
私もそうでした。でも実際に勉強してみると、CLFは「理解する試験」というより「AWSに親しむための試験」に近い感覚でした。難解な計算や複雑なコードは出てきません。
合格通知を見たとき、「AWSって、ちゃんとわかるんだな」という感覚が生まれました。それまでモヤがかかっていた用語たちが、ひとつの地図の上に並んで見えるようになった瞬間でした。その感覚は、その後の現場での会話に確実に活きています。
大切なのは、AWSのサービスひとつひとつの名前と役割を覚えることだけです。
薄いテキストで全体像をつかんで、YouTubeで耳から補強して、ping-tで手を動かす。この3ステップを繰り返すだけで、確実に合格できます。
まず今日できること:
- ping-t に無料登録してCLFの問題を1問解いてみる
- 一夜漬けCLFテキストをAmazonで確認する
- 受験日を仮決めしてカレンダーに入れる
元公務員の私でも2週間でできました。あなたにもきっとできます。応援しています。
関連記事